イギリス人シェフがチョリソー入りのパエリアがうまいというツイートをしたところ、多数のスペイン人から「パエリアにチョリソー入れるな!」というコメントが来て炎上したというニュースを読みました。
ちょっと引用しますね。
【10月7日 AFP】英国のセレブシェフ、ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)さんが、自分流にアレンジしたパエリアの写真を自身のツイッター(Twitter)に投稿し、「このチョリソーと鶏もも肉が入ったパエリアは最高に美味しい」とコメントしたことをきっかけに、スペインの人々から憤りの声があがっている。
スペインの伝統料理を守ろうとする人たちからは即座に、パエリアにチョリソーを入れることなど到底受け入れられないという敵意に満ちたコメントが殺到した。
交流サイト上では「チョリソーをどけろ。テロリストとの交渉には応じない。これは最初の警告だ」という投稿があった他、英国の伝統料理のフィッシュアンドチップスをカモ肉とナスで作ってやる、などと報復を示唆する声が上がっている。
しかし、この記事を読んでちょっと違和感を覚えました。
というのも、チョリソー入りパエリアを出すスペイン料理屋を知っているからです。
ちなみにチョリソーとはスペインのソーセージで、パエリアとはスペインの炊き込みご飯です。
これがペルーのクスコにあるスペイン人夫婦が経営するスペイン料理レストラン「タパ・タパ・イ・オレ」(Tapa tapa y ole!)のメニューです。
パエリア(PAELLAと綴ります)のところにSAUSAGEソーセージのバリエーションがありますね。
英語表記なのでソーセージとなっていますが、店員さんに聞いたらチョリソーだって言ってましたよ!
そして、注文すると出てくるチョリソー・パエリアがこちら。
写真だと醜いですが、黒っぽい丸いお肉がチョリソーの輪切りです。
チョリソーはちょっと酸っぱくてスパイシーな味でした。
個人的にはシーフードのパエリアの方が好きですが、チョリソー入りパエリア美味しかったですよ。
このレストランはクスコ在住スペイン人の個人経営ですので、私はスペイン人もチョリソー入りパエリアを作るのだと思っていました。
もっとも、伝統料理としてみれば邪道なのかもしれません。
しかし、ツイッターが炎上するほどの暴挙とは思えませんよね?
(料理がまずいと一般に言われる)イギリス人がスペイン料理を作ったことが、スペイン人のプライドに触れたのかなと思ってしまいますね。